Interview

Senior Vice President
橋本 和真
Kazuma Hashimoto

入社年:2022年
出身地:東京都
出身校:横浜国立大学経済学部
資格:米国公認会計士
特技:サッカー
趣味:フットサル、プレミアリーグ観賞

プレッシャーよりも、達成感が勝る。

大学時代までサッカーをプレイしていた橋本和真。ゆっくりした口調からは、フィールドを見渡してからボールを蹴り出すような落ち着きも感じた。

新卒で入った銀行でコーポレートファイナンスを担当。その後、日系のコンサルファームでターンアラウンド業務に従事し、PEの投資先企業でインテリム(暫定)CFOとして業績の改善をリードした経験を持つ。

自らを「ひとつのことをずっと追求する性格」だと捉えるのは、6歳からサッカーひと筋で培ったグリッド力の賜物だろう。キャリアビルディングでは「ジェネラリストよりも専門性を身につける」仕事を意識してきた。

アリックスパートナーズへの入社を志したのは「レポーティングやマーケット調査だけでは経営の本当にスリリングなところを味わいにくい」と感じたからだ。現在まで、多業種におけるバリューアップやマネジメント業務に加え、暫定経営陣として携わった。

橋本に、アリックスが掲げる「When it really matters.」のタグラインをどう解釈するか聞いた。

「私自身は『ステークホルダーがリスクテイクをしないといけない状況』を想定しています。短期間で業績を改善しなくてはいけない。そのために会社を変えにいく。すると当然ながら社内でハレーションが起きます。そこで利害対立を解消し、合意形成までうまくマネージできるかが肝心です」

その前提として、橋本は「まずは理屈の部分、綿密な分析が土台となる」と語る。「それに加えて、人間関係なり、社内の力学なりを事前に理解しようと努めます。自分よりもその業界で経験豊富な方々を説得して決議を通すことも求められますから。どういうアプローチをして、誰に理解してもらうのか。それを綿密に計画してプロジェクトを動かすようになりました」

担当するプロジェクトはさまざまだが、いずれも規模が大きいのが魅力と橋本は言う。「数ヶ月で数十億から100億円を改善してほしいといったオーダーもあります。最初はプレッシャーを感じましたが、さまざまな人とコミュニケーションして実行した結果が財務諸表に現れるので、今では達成感が勝ります」

PL上の利益改善に留まらず、BSを改善し、キャッシュを創出する仕組みをつくり出す。アリックスパートナーズのプロジェクトの大半は国内だけで完結しないため、そのためのノウハウは「単純なリサーチではもたらせない」と橋本。海外オフィスとも連携してグローバルな知見を得ることが必須という。

「エリアごとのカスタマイズは必要ですが、同業種や似た事例を経験した社内エキスパートの経験が活かせます。グローバルに呼びかけて30分のコールをセットして意見を聞くことが多いです。英語を日常的に使う環境ですが、それ以外には特に外資のカルチャーを意識することはありません」

アリックスパートナーズに向く人物像を尋ねると「オープンマインドでポジティブ思考の人」という答えだった。「暫定経営陣の仕事に携わりたいコンサルタントは多いですが、実際に大胆な業績改善に取り組む際にはいろんなことを言われて辛くなる局面が必ずやって来ます。ある程度、それを楽観的に自分の中で捉えて、前向きに消化しないとプロジェクトがワークしません」

橋本自身は「どんな相手や局面でも積極的に懐へ入っていける性格」だと分析する。それをどんな風に身に付けたのかを聞くと「末っ子だから?」と茶目っ気のある答えが。なるほど、こういうことかと頷く。

「マンモスファームではないアリックスパートナーズの東京オフィスは、業界や機能ごとに分業を命じられるようなこともありません。自由な提案ができるし、自分の裁量でいろんな動き方ができるから若手にとっていい環境です。むしろ、何らかの意思を示していかないと『何をやりたい人なのか』を問われる。自分も常に新しい提案をしていきたいです」

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