サービス・業界別の取り組み

業界

宇宙・衛星セクターで成功した企業はゲームのルールを書き換えることに取り組んでいます。現状に満足している企業はいずれ衰退します。昨今のデジタル・ディスラプションで業界全体が加速度的に変化を強いられています。このような激動の経営環境において、ある航空機OEM企業は3年間で100億ドルを創出しました。また、ある人工衛星会社は12ヶ月で2億ドル強のコスト削減を実現、不満を抱いていた顧客を取り戻すことに成功しました。 

2014年、自動車業界にCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)という言葉が誕生し、次世代のクルマ像を表現するようになりました。コネクテッドは消費者のデジタルライフを車にまで広げ、自動運転の実装にむけた競争に既存OEMと新規参入者は多大な資金を投資しています。シェアリングやモビリティの台頭は、所有の概念を変え、新たなビジネスモデルを生み出しています。また、排出ガス規制強化を背景に、電気自動車とハイブリッド車のシェアは2025年までには車全体の25％を占める可能性があります。私達のグローバル自動車・製造業チームは、OEM、ティア1サプライヤー、製造業の経営者に対して、事業統合、生産性向上、コスト低減、売上拡大、価格の最適化、イノベーションなど全社的な変革の実行を支援しています。 

消費財企業は困難な時代に直面しています。人口構成の変化、サプライチェーンの複雑化、競争激化等の世界規模での環境変化が起こっており、従来のような成長や生産性の改善を実現することが難しくなっています。消費財企業が株主の期待に応えるためには、新たな手法や技術を採用し、ビジネスモデルを進化させる必要があります。ある食品・飲料会社は、全社的な経営改善プログラムと戦略的M&Aを実施することで、粗利率を5%も改善しました。ある日用品会社は、製品価格と販促活動、製品ポートフォリオとサプライチェーンを最適化し、営業利益が倍増しました。
私達は、クライアントの皆様が新たな手法や技術を導入し、業務改善や価値向上を達成できるよう変革を支援します。

E&P産業では、商品市況の変動、技術革新、地政学リスクの高まりなど、需給バランスを大きく変化させる課題を抱えています。私達は、電力バリューチェーンにおける豊富な経験を背景にクライアント企業の競争力向上を支援しています。ある油田サービス会社は、組織再編により、顧客価値を高め世界の従業員の生産性を20%向上させました。結果的に、サービス価値を最大化すべく価格戦略を見直し3％も利益率向上を実現しました。 

多くの銀行や金融機関では、各種規制、レガシー資産、サイバーセキュリティ・リスク、デジタルトランスフォーメーションなど外部環境の変化とともに運営モデルの再考を迫られています。リテールバンク、投資銀行、資産運用会社、保険会社などの金融サービス会社においてもこうしたディスラプティブな変化を捉えて、互いが競合するのではなく共存関係を構築することを模索しています。私達は、こうした金融機関に対して、リスク調整後投資収益率が最も高い機会を選択し、デジタル変革を推進することを支援しています。

世界の医療制度は常に変化しており、複雑な規制、競争の激化や価格圧力、ビジネスモデルの老朽化、訴訟リスクなど課題が山積しています。アウトソーシングや戦略的パートナーシップの構築が重要となっています。

ヘルスケアおよびライフサイエンス企業の中でもこうした環境変化を乗り越え成功を収めている企業は、新技術を活用し、規制に準拠し、効率的に競争できる戦略を選択しています。ある医療機器メーカーでは、18カ月間で1億ドル超のEBITDAを改善させることに成功しました。また収益性に苦しむ薬局チェーンは運営費を14%減少させ、1年以内で損益分岐まで収益改善を果たしました。私達は、医療機器、医薬品、バイオテクノロジー企業、医療従事者と連携し、企業価値の最大化を支援しています。

PEファンドは世界で約4,000社、1兆ドル近くのドライパウダーがあるため、案件獲得に向けた競争は非常に激しく、カーブアウトなど複雑なストラクチャリングの取引が増え、またバリュエーションも高くなっています。そのため投資ライフサイクルのあらゆる局面において、適切な意思決定が求められます。デューディリジェンスからポートフォリオ企業の業績向上、売却価格の最大化まで、経営陣と連携して取り組みます。私達は、買収企業やポートフォリオ企業の事業計画を精査した上で、企業価値の源泉を特定し、企業が持つ潜在力を顕在化させるための施策を推進します。 

世界の不動産および建設市場では、たとえ一件のプロジェクトであっても、誤った意思決定が企業の命運を左右することがあります。市場環境およびマクロ経済動向、地政学的要因、規制状況、競争激化を勘案すると市場で勝ち残ることは非常に難しくなっています。そのため、多くのグローバルプレーヤーは、収益向上とリスク低減に向けて統合を進めています。しかし、統合には独自の課題があるのも事実です。私たちは、不動産・エンジニアリング・建設のクライアント企業が競争に打ち勝つことができるよう支援を提供しています。

外食・レジャー産業においては、ソーシャルメディアの活用でこれまで以上に存在感を高めています。よりパーソナライズされた、高品質で高付加価値のサービスを迅速に消費者に提供することを目指しています。レストラン各社は、ブランドコンセプトを刷新し、メニューを見直し、間接費を適正化することで顧客の期待に応えようとしています。またホテルなどレジャー各社は、顧客の好みや支出パターンを分析して、顧客の期待値や、顧客がリピーターになるための施策を講じようとしています。私達は、クライアント企業が消費者の新たなトレンドに対応し、競争力を維持できるよう、事業変革を支援しています。

小売業界は常に変化を遂げています。しかも、変化のペースは桁違いに速くなっています。バリューチェーンはメーカーから小売業者まで、汎用品から贅沢品まで、小売業界全体が変化に晒されています。多くの消費者はアマゾン、アリババ、Tモールなどで商品を探しますが、従来効果のあった販売手法や商品推薦モデルを導入しても、消費者が商品を購入するには至りません。こうした環境変化は、従来とは異なる考え方を持つ人々にとっては大きなチャンスです。私達は、豊富な経験を積んだ実行を得意とするチームです。クライアント企業に寄り添い、事業の変革を支援しています。 

海運事業者は、サプライチェーンからコスト削減を実現する専門家となり、その過程で物流や輸送パートナーに大きな圧力をかけています。私達は、サプライチェーンを上流から下流まで一気通貫し、荷送人が持続可能なコスト削減を実現し、サービス提供者が規模の経済メリットを実現できるよう支援しています。例えば、ある国際港湾事業者は、年間1億ドルを超えるEBITDAの改善を生み出すために、300を超えるイニシアティブを構築し、それを実現しました。私達は、サプライチェーン全体を手掛ける海運事業者のエンドツーエンドでのラストワンマイルを含めて、事業変革を支援しました。

テクノロジー、メディア、テレコム（TMT）業界では、技術の融合とパーソナライゼーション、SaaSとクラウドへの移行、破壊的な新規プレイヤー、指数関数的な成長と急速な衰退など、厳しい環境変化に常に直面しています。そのため、激烈な競争の中で勝ち残った企業は、いずれもビジネスモデル、コンピテンシー、収益モデル、コスト構造を積極的に変革してきた企業です。私達は、TMT業界の専門知識と独自ツールを組み合わせ、コスト、収益、キャッシュに焦点を当てて企業価値を劇的に向上させてきた実績を有します。 

サービス

1981年の設立以来、私達は緊急性の高い難局に立ち向かう企業に向き合い、経営陣、投資家、債権者などと協業して企業価値の維持・向上を支援してきました。私達はターンアラウンド（再生）とリストラクチャリング（事業再構築）支援における世界的リーダーであり、これまで多くの大規模案件に取り組んできました。企業においては変革が求められるタイミングで実践力と経験豊富なリーダーが必要です。私達は企業が必要としている役割を担い、ハンズオンで再生計画の立案・実施を行うとともに、取締役会をはじめとする多様なステークホルダーと緊密に連携して改革を進めていきます。また、その過程で企業内にノウハウを移転し、その先のスムーズなトランジションに備えるよう支援します。

事業環境は年々厳しさを増しており、企業は常にコスト削減のプレッシャーに晒さらされています。一方、顧客はカスタマイズされた製品やサービスをより低価格で求めるようになっており、また、株主は企業の経営者に対してより高い収益性をより短期間で実現することを求め続けます。業界トップに立つ企業は、サプライチェーンの改善、生産効率の向上、製品開発のスピードアップを目指した取り組みを主体的に行い、環境の変化に対応しています。私達のチームは、現場での実務経験とコンサルティングの両方の経験を有しており、クライアント企業におけるバリューチェーンのあらゆる段階で価値向上の実現を目指す取り組みを支援しています。 

企業のリーダーや投資家は、投資サイクルのあらゆる段階で、価値を創造するために様々な選択に迫られます。私達は、クライアント企業の買収案件の発掘からDDによる収益改善機会の特定、Day1 プラン・100日プランの策定、ガバナンス体制の構築、買収先企業のターンアラウンドなど、包括的なPMI活動を支援します。結果として、クライアントが重要な時に適切な判断を下し、適切な行動をとれるよう支援を行います。

各種訴訟や独占禁止法、その他の規制に関する課題に直面している企業にとっては、信頼できる経済分析に基づいたアドバイスを受けることが重要です。私達のチームは、独占禁止法等の規制や金融経済を専門とするエコノミスト、データアナリスト、学術研究者からなり、経済学の洞察を個別分野・産業の知識と融合させながら課題解決に取り組みます。独占禁止法の分野では、企業結合審査や違反事件審査への対応を支援するために、市場画定や競争分析に係る経済分析を実施し、当局に対して説明を行います。各種訴訟支援においては、経済分析専門家の立場から、損害発生のメカニズムや損害額に関する意見書を執筆し、裁判所等に提出します。 

テクノロジーは日々、急速に進歩しており、あらゆる業界において組織の在り方からビジネス・モデル、事業構造、顧客や従業員との関わり方まで再構築を迫られています。大規模な改革プロジェクトを手掛けても大半の場合、過剰な分析や複雑さが原因で失敗に陥ります。テクノロジー戦略を綿密に策定しても実現できなければ意味がありません。少数精鋭の私達のチームはクライアント企業と密接に連携し、デジタル技術の導入やテクノロジー戦略を確実に成功に導きます。その結果として、組織全体のコスト削減と共に収益改善や業務効率向上につなげます。 

企業が会計上の不正や汚職、マネーロンダリングといった疑いを持たれた場合、また、事後的なモニタリングを必要とする場合、利害関係者はまず事実を把握した上でいかに解決に導けるかを早期に認識する必要があります。いかなる場合も迅速な対応を行うことで、レピュテーションや収益面での損害を最小限に抑えることができるからです。私達は、依頼を受けてから短期間でグローバルな視点からの調査を実施し、独立したコンプライアンスモニターとしての活動やデータ収集を行います。数字を裏付ける事実を明確に把握した上で、実効的な管理や腐敗防止の手続きを通じて、企業のコンプライアンス・リスクを低減できるよう支援します。私達は2020年にグローバル・リスク管理会社Freeh Group International Solutions, LLCを買収し、リスク管理および調査において世界最高水準レベルを誇ります。私達はチーム一丸となり、クライアント企業がリスクに適切に対処できるよう支援を提供しています。 

あらゆる業界でESGに重点を置いた取り組みが加速しています。私たちの部門横断チームは、強力な価値観とプロセスをお客様の幅広いビジネスに組み込みます。

私達は従業員の能力とエンゲージメントを高めるとともに、リーダーの戦略的な方針の策定と推進を支えることで持続可能な成長を実現させます。独自のツールやリサーチ、データ分析、組織診断、行動科学などを駆使して、企業が適切なリーダーを選択する支援をし、リーダーが優れた能力を最初から発揮できるよう、適切な企業文化、リーダーシップ・システム、チーム・ダイナミクスの構築を支援します。